小さなアイデアで差をつける!入居者に選ばれる物件にする方法

(写真=fotogestoeber_Shutterstock.com)
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不動産投資を成功させるための1つのポイントが、他の多くの物件との「差別化」をいかに生み出していくかということでしょう。都心部の空室率が低い投資をしている際は無関係かもしれませんが、郊外で利回りが高い物件を検討する際には参考になるかもしれません。

オーナー自ら積極的にアイデアを出し、その魅力を積み上げていくことも重要ですが、時には運用のプロである不動産会社の知見を借りることも重要です。

今回は、小さなアイデアや工夫で他の物件と差をつけ、入居者に選ばれる物件にする具体的な方法を確認していきましょう。

家賃の差別化

他物件との分かりやすい差別化は「家賃」です。賃貸マンションを検討する際に家賃を気にしない入居者はほとんどいないでしょう。

ただ、入居してもらいたいがために家賃を低く設定し過ぎてしまうと、当然ながら家賃収入が低くなってしまいます。物件周辺の相場をよく確かめたうえで設定しましょう。競合物件が敷金、礼金をいくつずつ設定しているかを調べ、それよりも少なくすることでも割安感をアピールすることができます。

収益面などを考慮すると、家賃の大幅な変更は難しいものです。その場合は、家賃以外で差別化する方法が求められます。

物件に一手間くわえる

都市部の中でも「3A」と呼ばれるエリア(青山・赤坂・麻布)を含む「超都心部」では供給が少ないですが、一方で周辺都市部では毎年多くのワンルームマンションが建設されています。しかし、大手建設会社が建設するマンションには決まったフォーマットがあり、意外に差別化がなされていないというのが実情です。そのため、物件が密集しているエリアでも、実は「ちょっとした工夫」を凝らすことで、入居者に選んでもらえる物件にすることができるのです。投資物件に対する、「ひと手間」の代表的を紹介します。

・ 壁の一部をデザインクロスにする
デザイン性での差別化は特に効果的です。全ての壁を同じクロスで張り替えるのではなく、一部の壁をデザインクロスにするだけで内装は大きく変化します。

・ テレビインターホンに取替える
インターホンをテレビ付きに変更することは、防犯上のメリットが大きく入居者にとって魅力的です。特に女性単身者などは物件を選ぶ際にテレビインターホンを重要事項としている場合が多いでしょう。

このように小さな工夫で物件の魅力を引き上げることができます。もちろん、初期費用としていくらかコストはかかるものの、不動産投資のような中長期的な投資においては家賃を下げるよりも低コストになりますし、空室リスクを下げられると考えれば、必要な経費として考えてもいいでしょう。

ソフト面の差別化もおすすめ

不動産会社に管理を任せず自主管理を行う不動産オーナーの中には、上記のようなハード面の工夫だけでなく、ソフト面での差別化をはかる人も多くいます。

たとえば、「入居者とのコミュニケーション」です。あるオーナーは、入居者との積極的なコミュニケーションを欠かさず、入居時や更新時に御礼の手紙を送る、旅行に行った際にはお土産などを贈るなど、積極的に入居者とのコミュニケーションをとっています。

特に都心部でワンルームマンションを借りる入居者にとって、ちょっとしたオーナーの心配りが差別化につながる場合があります。

しかし、オーナー側が「入居率を上げたい」「空室の時期を1日でも減らしたい」という本音が入居者にダイレクトに伝わってしまっては、どこかギクシャクとした関係になってしまうかもしれません。

大切なのは、あくまでもホスピタリティです。大きなコストをかけなくても、ちょっとしたことで差別化できる要因はたくさんあります。

不動産オーナーになるのなら、不動産投資はサービス業だと考えてみましょう。いかに入居者にとって快適な住環境を提供することができるのか、オーナー自らがあれこれと工夫してみるのも楽しいものです。

今回紹介したアイデアを参考にしていただき、自身の持つ不動産物件を選ばれる物件にしていきましょう。

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