“デジタル”時代にこそ考えておきたい、不動産投資を成功に導く“アナログ”情報収集まとめ

(写真=Arthimedes/Shutterstock.com)
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不動産投資は幅広い物件情報を仕入れ、融資を受けられる金融機関を探して、最終的な購入に至ります。より良い物件を購入するためには、できる限り、良質な情報を集めることが大切です。したがって、不動産投資の成否の鍵を握るのは、“情報”であるといっていいでしょう。

では、どのようにして不動産投資に関する情報を収集すればいいのでしょうか。代表的な手法として挙げられるのが、インターネットを活用した情報収集です。例えば「楽待」や「健美家」など、不動産投資に関する情報を掲載しているWebサイト(ポータルサイト)があります。ここではセミナー開催情報や、物件情報が一部ではありますが掲載されているため、イメージをつかむために利用する方も多いようです。

ただし、インターネットでの情報収集は一見すると便利に思える一方、デメリットもあります。デジタルの情報収集だけでは、おのずと限界がくるでしょう。ITが一般に普及している時代だからこそ、デジタルだけでなくアナログで情報収集することを心がける必要があるのです。

デジタルだけでなくアナログが大事な理由

そもそもなぜ、デジタルの情報だけでなくアナログの情報が大事なのでしょうか。不動産投資を成功させるためには、「有益な情報を収集し、優良な物件を購入し、適切に管理運営すること」に尽きます。その過程において、どうしてもアナログの情報が必要となるのです。

もちろん、物件概要や周辺環境を調べたり、不動産会社の基本情報を閲覧したりする場合には、インターネットが便利なこともあるでしょう。しかし、ネット上の情報は、あくまでも誰でも閲覧できることが基本です。その点、本当に有益な"限定情報"は、ネット上にはないものと考えておいた方がいいでしょう。

例えば、投資物件を扱う不動産会社が物件を新たに販売する場合、インターネット上へ公開する前に、まずはつながりのある顧客に紹介します。なぜなら、そのほうがスムーズに取引が進む可能性が高いからです。特に、直接対面して話したことがある顧客であれば、どういう考えで購入を検討しているのか共有できていることが多く、その方の目的に合った物件を提案しやすくなります。

この点を考えると、有益な情報を入手するには、オンライン上のデジタルなやりとりだけではなく、不動産会社の担当者と直接会うといったアナログでのつながりが不可欠であるとわかります。だからこそ、不動産投資というのは、人と人とのつながり、つまりは人脈形成が重要となってくるのです。

また、インターネットだけで情報収集を行うと、自分の知りたい情報を調べることができる反面、自分では気づかなかったメリットや魅力、デメリットやリスクなどの情報は得られなくなります。さらには知りたい情報をインプットしてばかりでは、間違った認識を持ってしまうこともあります。そうならないためには、不動産会社の担当者と双方向のやりとりの中で、自分の考えをアウトプットしながら認識をブラッシュアップし、視野を幅広くすることが大切です。

アナログの情報収集まとめ

具体的には、どのような方法でアナログの情報収集をすればいいのでしょうか。

‐不動産会社との「つながり」

不動産投資に関連する業者はたくさんあります。販売会社、賃貸管理会社、建物管理会社、賃貸仲介会社など、その種類はさまざまです。特にこれから投資する方は、販売会社との関係性を重視して、つながりを構築していきましょう。投資物件の販売会社は数多くあり、対象とするエリアや物件のタイプ(マンションなのかアパートなのか、区分なのか一棟なのか)、提携金融機関もさまざまです。その中から自分にあった会社を選ぶことが大切です。

不動産会社とのつながりを構築するにあたっては、ただ情報を得ることばかりにとらわれず、投資物件の選定や、所有した後の賃貸管理においても強い味方となってくれる会社との関係づくりを重視しましょう。逆に、違法行為を行うような悪質な不動産会社には注意が必要です。

【参考記事】
選んではいけない不動産会社とは?選ぶべき不動産会社とは?

‐「セミナー」や「個別相談」への積極的な参加も

不動産会社が主催するセミナーへの参加もオススメです。講演の合間などを利用して、担当者と顔を合わせて話をしておけば、何らかの情報が出てきたときにいち早く知らせてくれるでしょう。

また、セミナーの日程が合わなかったり、講演を聴くのが苦手だったりする方は、担当者による個別相談を利用するのも良いでしょう。個別相談であればプライベートなことも話しやすく、より自分にあった情報を得られる可能性が高まります。

いずれにしても、積極的に情報を提供してくれる不動産会社や担当者を見つけ、つながりを得ておくことが大切です。

インターネット上の情報は“誰でも閲覧可能”ということを忘れずに

不動産投資に関連する情報はたくさんありますが、本当に有益な情報については、誰もが閲覧できるインターネット上には出てこないものです。その点、成功している不動産投資家ほど、自らの足を使って人脈を形成し、より良い情報を入手しているものです。

そして、情報収集だけでなく、関係者とのつながりをきちんと作っておくことで、中長期的により良い投資ができるようになります。人とのつながりを大切にし、不動産投資を実践していきましょう。

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