都心の再開発
2018/04/13

都心の再開発(6):東京・首都圏の道路整備

(写真=photograph japan/Shutterstock.com)
(写真=photograph japan/Shutterstock.com)
2020年に開催される東京オリンピック。そして、その東京オリンピックにあわせて造られたすべてのものをオリンピック後のレガシィにするために、現在、東京および首都圏各地ではさまざまな道路整備が行われています。建築された強固な街のインフラはまさに、その後の東京および首都圏を担うレガシィになり得るでしょう。

そこで今回は、とくに「首都高」「環状2号線」「首都圏の交通インフラ」という3つの視点から、東京・首都圏の道路整備状況について概観してみましょう。道路をはじめとする交通インフラの工事状況から、未来の東京・首都圏をイメージしつつ、街の移り変わりや今後の市況についても考えてみてください。

首都高の整備


まずは、都内の自動車交通に欠かせない「首都高」の状況です。首都高では、2015年3月に「中央環状線山手トンネル(高速湾岸線~高速3号渋谷線)-中央環状品川線-」の工事が完了し無事に開通しています。これにより、大井ジャンクションから大橋ジャンクションまでの約9.4kmがつながりました。中央環状線の全線開通となります。

また、2018年3月10日に晴海~豊洲間を結ぶ「晴海線」が開通しました。これにより、有明通りや晴海通りの渋滞緩和が見込まれるのはもちろん、晴海地区全体の混雑解消、さらにはオリンピック選手村と羽田・成田間の主要交通網としての機能も期待されています。

オリンピック後に関しては、老朽化対策をはじめとしたインフラのさらなる整備と首都高における日本橋周辺の地下化構想など幅広く検討されています。都心の交通を担ってきた首都高の役割は、2020年の東京オリンピック、そしてその後にわたってさらに拡大していくことが予想されます。

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環状2号線の整備


次に、江東区有明から中央区および港区を経て、千代田区神田佐久間を結ぶ「環状2号線」について見ていきましょう。平成26年3月の段階において、新たに新橋から虎ノ門までの約1.4km区間が開通しています。昭和21年に都市計画が定められてから、実に68年のときを経ての完成となりました。いわゆる「新虎通り」の開通です。

今後は、未開通となっている豊洲から新橋までの3.4km区間も開通し、2020年の東京オリンピックにおいても重要な交通網へと発展する予定です。また、オリンピック後については、都心と臨海副都心とを結ぶ「BRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)」などの運行も構想されており、さらなる可能性を秘めています。

首都圏の交通インフラも整備が進む


さらに、首都圏の交通インフラである「3環状道路」についてはどうでしょうか。そもそも3環状道路とは、首都圏の主要交通を形成する「首都高中央環状線」「外環道(東京外かく環状道路)」「圏央道(首都圏中央連絡自動車道)」のことです。これらのうち、今後は外環道と圏央道が順次整備されることで都心部の混雑緩和が期待されます。

具体的な今後のスケジュールについては、「外環千葉県区間」が2018年6月までの開通を、そして「高速横浜環状南線」と「横浜湘南道路」(ともに圏央道)が2020年度の開通を予定しています。また、直近の整備状況としては外環道において「三郷南―高谷」間、圏央道においては「境古河―つくば中央」「藤沢―釜利谷」間などがあります。

このように、2020年の東京オリンピックに合わせて、さまざまなインフラの整備が進められています。オリンピックによって日本人はもちろん、海外の人々がさらに多く訪れることを考えると、交通網の整備は喫緊の課題です。一方で、東京・首都圏をさらに発展させる可能性を秘めているのはいうまでもありません。

当然のことながら、国内経済にも大きな影響をおよぼすことが予想されます。今後は、事業や投資の環境が変わることにより、予想を超えたさらなる発展も期待できるかもしれません。今後も、東京・首都圏の整備状況からは目が離せません。

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Vol.4-1:東京駅周辺エリア(前編)東京駅西側・丸の内口の再開発
Vol.4-2:東京駅周辺エリア(後編)東京駅東側・八重洲口の再開発
Vol.5:虎ノ門エリア 広大な再開発区域、相次ぐ超高層ビル建設、新駅の開発
Vol.7:六本木・赤坂エリア
Vol.8:銀座・日比谷・新橋エリア
Vol.9:大崎駅周辺・西品川エリア 副都心として発展を続ける「まちづくり」のモデルケース
Vol.10:武蔵小山エリア タワーマンション建設と道路整備で注目!城南エリアの新拠点
Vol.11:築地まちづくりの動向
Vol.12:池袋エリア 副都心として多様性と発展性を備え、世界に開かれた一大ターミナル
Vol.13:東新宿・歌舞伎町エリア 訪日客を想定した世界的エンターテインメントの拠点整備
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Vol.15:2018年渋谷エリアの動向 渋谷ストリーム、渋谷ブリッジ、渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア
Vol.16:高輪ゲートウェイ 新駅を含む「品川開発プロジェクト」からイメージする新国際都市
Vol.17:白金高輪エリア 地域に根ざした街のリニューアル、新駅「高輪ゲートウェイ」との相乗効果
Vol.18:下北沢エリア 小田急線の地下化、駅のリニューアル、住民参加型のまちづくり
Vol.19:環状2号線、東京BRT、「HARUMI FLAG」 東京オリンピック・パラリンピック後も進化し続ける湾岸エリア
Vol.20:東京の国際競争力向上を占う「羽田空港アクセス線構想」「新空港線(蒲蒲線)計画」とは
Vol.21:原宿エリア JR原宿駅改良工事と大規模建て替えプロジェクト
Vol.22:浜松町エリア 世界貿易センタービル建て替えなど国際拠点性を強化する大規模プロジェクト
Vol.23:竹芝エリア 浜松町駅東側に広がる再開発群、国際競争性の高い観光・産業拠点へ
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