都心の再開発
2018/01/16

進む東京都心の再開発(1)

品川エリア「田町駅~品川駅間の新駅開発」と「品川駅前の再開発」

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
2020年の東京オリンピックを目前に、東京のさまざまなところで都市の再開発が行われています。特に注目されているのが、海外企業を誘致しアジアの拠点とすべく定められた「アジアヘッドクォーター特区」のエリア内に位置する「田町駅~品川駅間における新駅の開発」です。京浜東北線、山手線の新駅となりますが、特に山手線に駅ができるのは実に1971年の西日暮里駅以来、約50年ぶりということもあり、多くの人が関心を寄せています。新駅とは「いったいどんな駅なのか」「駅ができることによってどんな影響があるのか」など品川周辺の再開発の様子や構想を見ていきましょう。

▼目次

  1. 田町駅~品川駅間の新駅とはどんな駅?
  2. 駅だけではない、広大な駅前改革を展開予定
  3. リニア開業予定の品川駅も再開発計画が進む
  4. 品川は今後も注目の都市に!

田町駅~品川駅間の新駅とはどんな駅?

2020年の東京オリンピック開催と同じ年に開業することを目標として、田町駅と品川駅の間に新駅の建設が進んでいて、2017年2月に着工しています。この新駅の名称は2017年11月時点ではまだ決まっていませんが、山手線、京浜東北線を通る駅として利用される予定です。

新駅が誕生するのは車両基地として利用されていた広大なスペースです。「JR上野東京ライン」の開通にともない基地機能の一部を他の車両基地に移転し、さらに車両基地を120メートル東側に新設したことから旧車両基地のスペースができ、この場所に新駅の建設を行うこととなりました。田町駅~品川駅間はJR山手線の駅間で最も長い区間で、利便性の向上が見込まれます。

設計を担当するのは世界的な建築家として知られ、新国立競技場のデザイナーとしても名を挙げた隈研吾(くまけんご)氏です。「和」をイメージした駅を構想しています。

なお、新駅の名前は公募によって決めることが明らかになっており、近隣に住む高輪地区民や芝浦地区民が命名活動をはじめていることも話題です。品川近辺の駅を利用する人はもちろんのこと、近隣に住む住民からも、大きな期待が寄せられています。

駅だけではない、広大な駅前改革を展開予定

新駅の建設と同じく注目されているのが、新駅周辺の開発です。新駅だけではなく、駅前の開発も計画されています。新駅周辺で開発される予定のエリアは、駅を合わせて約13ヘクタールほどあり、東京ドーム約3個分の大きさにもなります。六本木ヒルズの開発区域が約11ヘクタールですから、これまでにない大規模な再開発となる見通しです。

この広大な土地に、計画ではオフィス用ビルやホテル、商業施設など高層ビル7棟の建設が予定されているほか、基盤整備を都市再生機構が担当することも決まっています。また、2020年のオリンピックに向けて、パブリックビューイングスペースを設けることを検討しているなど、多くの客を招き入れるスペースとして検討されているようです。

また、品川新駅予定地に隣接する泉岳寺駅も、再開発で建設されるビルの地下を利用しホームが拡張される計画となっていて、利便性の向上が見込まれます。

品川新駅周辺の再開発は2024年に全貌が完成するとされています。時間をかけて新しい駅と街づくりが予定されています。

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リニア開業予定の品川駅も再開発計画が進む

田町駅~品川駅間に作られる新駅も注目されていますが、品川駅周辺は2027年にリニア新幹線も開業予定です。それに伴って駅の再開発計画が進んでいます。

品川駅西口地区では大規模な再開発が計画されています。「立体道路制度」により国道15号の上空を活用し、西口駅前に「にぎわい広場」を整備することで、道路で分断された駅と商業エリアを一体化する構想が注目されています。現在は高架となっている京急線品川駅を地上化し、東西をつなぐ歩行者デッキを整備することで、西口駅前エリア~高輪口~港南口エリアまでをシームレスにつなぐイメージです。品川駅から国道15号を隔てた場所に位置する「品川プリンスホテル」「グランドプリンスホテル高輪」「SHINAGAWA GOOS」も再開発対象エリアとなっていて、この場所に駅と一体化した大規模複合施設の建設も構想されています。

品川は今後も注目の都市に!

品川エリアではリニア駅や新駅開発以外にも、羽田空港へのアクセス改良として東京駅方面や新宿駅方面から羽田空港への新路線の計画、環状4号線(外苑西通り)の白金台~港南区間を延伸し品川駅東西の交通を改善する計画などがあります。隣接する田町駅東口や、品川駅同様に羽田空港への拠点となっている浜松町駅周辺でも再開発が行われるなど、ますます注目を集める品川エリアは、今後も国内、そして国外からも注目される都市となっていくことが予想されます。

新駅開発をはじめ、実に多くの再開発計画がある品川エリアは、大きな可能性を秘めており、今後も話題の的となっていくことでしょう。駅や交通機関がより発展すれば、その周辺地域の不動産の資産価値は高まります。品川周辺の地域は不動産投資をするにあたっても、押さえておきたい地域といえるでしょう。

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【都心の再開発シリーズ】
Vol.2:湾岸エリア 東京オリンピックの中心地として進化を遂げる湾岸エリア
Vol.3:渋谷駅周辺エリア 新たなエンタテイメントシティを目指して大規模に生まれ変わる渋谷駅周辺
Vol.4-1:東京駅周辺エリア(前編)東京駅西側・丸の内口の再開発
Vol.4-2:東京駅周辺エリア(後編)東京駅東側・八重洲口の再開発
Vol.5:虎ノ門エリア 広大な再開発区域、相次ぐ超高層ビル建設、新駅の開発
Vol.6:東京・首都圏の道路整備
Vol.7:六本木・赤坂エリア
Vol.8:銀座・日比谷・新橋エリア
Vol.9:大崎駅周辺・西品川エリア 副都心として発展を続ける「まちづくり」のモデルケース
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Vol.14:麻布十番エリア 地下鉄の開通・駅の誕生が街にもたらした新たな魅力と発展性
Vol.15:2018年渋谷エリアの動向 渋谷ストリーム、渋谷ブリッジ、渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア
Vol.16:高輪ゲートウェイ 新駅を含む「品川開発プロジェクト」からイメージする新国際都市
Vol.17:白金高輪エリア 地域に根ざした街のリニューアル、新駅「高輪ゲートウェイ」との相乗効果
Vol.18:下北沢エリア 小田急線の地下化、駅のリニューアル、住民参加型のまちづくり
Vol.19:環状2号線、東京BRT、「HARUMI FLAG」 東京オリンピック・パラリンピック後も進化し続ける湾岸エリア
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Vol.23:竹芝エリア 浜松町駅東側に広がる再開発群、国際競争性の高い観光・産業拠点へ

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