数ある運用方法の中でも、不動産投資は「安定した利益を生み出しやすい」といわれています。しかし、購入時の金額が高額になるケースが多く、それだけでリスクを感じてしまう方が多いかもしれません。
なぜ不動産投資が「利益を生み出しやすい」運用方法といわれているのか、今回はその構造について学んでいきましょう。
(本記事は2017/09/08配信のものを2020/06/20に更新しております)
多くの場合、不動産を購入する場合の資金は「自己資金」ではなく、金融機関からの融資、つまり「不動産投資ローン」を利用して用意します。
理由としては、金融機関は不動産には安定的に収益を生み出す価値があると捉えているという点、また、不動産そのものに資産価値があり、換金化が図れる見込みがある点があげられます。だからこそ、「担保」として不動産を高く評価しやすいのです。
たとえば、株式などは企業の倒産により価値がゼロになる可能性を秘めており、万が一のリスクが大きい投資手法です。しかし、マンションをはじめとする不動産投資は、物件の立地や状態等のある一定の条件を満たしていれば、極端に入居率や物件価格が下がるということは考え難く、返済が滞ったり最悪時の融資債権回収のリスクは限定的と考えられています。
そのような背景から、金融機関は不動産投資家にお金を貸すことに前向きなケースが多いのです。
不動産投資の魅力の1つにレバレッジ効果があります。日本語で「てこの原理」を意味するこの効果に関して説明していきましょう。
たとえば、不動産投資で期待できる利回りが「4%」だとします。そこで、500万円の貯蓄がある人が、その500万円をそのまま不動産投資にまわすとします。そうしますと、予想できる利益は「500万円×4%」で20万円となります。
しかし、仮にその人自身の属性や貯金などに加え、不動産投資のための資金を銀行から借りたとします。
2000万円を借り入れ、不動産投資を行った場合、利回りが同様の4%を維持しているのであれば、「2000万円×4%」で80万円という計算になります。このように「借入れによって、自己資金での運用よりも利益を拡大させる」ことがレバレッジ効果の本質になります。
上記のように借入れの必要性とレバレッジの本質など、不動産投資で利益を出しやすい仕組みを理解することは重要でしょう。
では、不動産投資に向いている人はどのような人なのかといいますと、まず「努力を惜しまない人」があげられます勉強することが沢山ありますし、物件を見に行ったり不動産会社の担当者と商談したりする必要もあります。
次に、「フットワークの軽さ」も重要ですが、不動産は大きな金額の投資だけに、適正に投資判断し決断できる人が望ましいといえます。
ちなみに一昔前は不動産投資と聞くと、富裕層の資産運用とイメージされがちでした。しかし現在は会社員・公務員・士業など一般的な業種の人の資産運用方法としても認知されています。なお、いわゆるサラリーマンのような本業を持つ投資家は、金融機関からの信用度が高い傾向があります。
特に公務員や大手企業の会社員には安定した収入があるため、金融機関による与信審査時にも、高い評価を得られる可能性が高いでしょう。
不動産投資成功の条件は、マーケットや利益率が高くまた安定している物件に関する情報を集めることです。そのために、信頼できる不動産会社との関係性を築いておくことも重要です。
また、不動産会社は物件販売を行いますが、その後の管理業務である賃貸手続き、入居者とのコミュニケーションなど、広域な作業代行を兼ねているケースも多いです。このような投資物件の運用サポートは、サラリーマンといった会社員のような本業を持つ人には手間が省けるのでメリットといえるのではないでしょうか。
ぜひとも自分にあった不動産投資方法、そして不動産会社をみつけましょう。
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