将来に備えて「資産運用」をしたいと考えてはいるものの、そのための正しい手法や投資先や適切なタイミングについて学ぶことができず、実際には着手できていない方も多いのではないでしょうか。とくに日本人の多くは、自らの資産をリスクのある投資に向けるのが苦手な傾向があり、その背景には、国策としての“貯蓄文化”があります。
太平洋戦争で敗戦した日本では、戦後の復興を実現するために「救国貯蓄運動」を展開します。救国貯蓄運動における本来の目的はインフレの抑制にあったものの、日本経済の自立や発展を実現するという名目上、当時の大蔵省や日銀が貯蓄を呼びかけ、日本人に貯蓄文化が根づいたと考えられます。
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「貯蓄の指導奨励」財務省しかし現代社会においては、少子高齢化の進行や長寿命化によって、年金や医療費など社会保障費の増加が問題視されています。これらの問題への対策として、将来的に年金支給額が減少したり、医療費の自己負担額が増加したりする可能性を考えると、個々人が政府に頼らず自らの資産を形成していく必要があります。そのため、今後はこれまでのように貯蓄するだけでなく、自らの資産を積極的に運用していかなければならないのです。そして、資産を適切に運用するために欠かせないのは、「長期」「分散」「積立」という3つの視点です。
期間の長短によって成果は大きく異なる
そもそも資産運用は、投資を行う“期間”によって得られる成果が大きく異なります。単純に考えてみても明らかなように、資産運用を行う期間が長ければ長いほど、自らの資産は増えていく可能性が高まります。そこに、資産運用の重要なキーポイントが隠されているわけです。
どのような方法で資産運用を行うにしても、短期間で利益を出そうとするとなかなか成果を上げられません。なぜなら、投資において短期間で利益を出すには、どうしてもリスクの高い方法を選択せざるを得なくなるためです。リスクの高い方法を採用してしまうと、資産を大きく減らしてしまう可能性が増えます。
特に、資産運用についての知識や経験が乏しい初心者であれば、なおさら短期間で利益を出すのは難しいでしょう。「将来に備える資産運用」を目的とするのであれば、インカムゲインや複利効果によって、資産を減らすことなく着実に増やすことができる「長期投資」を選択するのが賢明と言えます。
このように、資産運用というのは、期間の長短によって大きく変わるものなのです。
資産運用は「長期」「分散」「積立」を意識しよう
そのような資産運用の基本を踏まえたうえで、「長期」「分散」「積立」という3つのポイントについて考えてみましょう。これら3つのポイントをきちんと押さえておけば、資産運用に必要な考え方の基礎を身につけることができます。
・長期にわたって資産を運用すること
長期にわたって資産を運用すれば、インカムゲインを主とする堅実な方法を選択することが可能となります。また、知識や経験が蓄積され、さらに複利効果によって資産が増えやすい環境を構築することが可能です。資産運用に失敗している人の多くは、短期間で利益を上げようと躍起になり、結果的に失敗してしまっています。やはり、長期でじっくり資産を育てるのが資産運用の基本なのです。
・分散によってリスクを軽減する
リスクという観点から考えると、リスクを適切に分散させてあげることも大切です。「卵は一つのカゴに盛るな」という格言もあるように、すべての資金を一つの対象に投資してしまうと、何かあったときにリスクヘッジができません。投資先を分散し、安全性を担保することもまた、資産運用の基本となります。
・コツコツと積み立てる者は得をする
長期と分散に加えて、「積立」という発想も重要です。積立とはつまり、特定の金額を一定のペースで積み立てていく投資方法のことです。多くの人は「お金があるときに投資をしよう」と考えていますが、そのような発想では、いつまで経っても投資をはじめることができません。また、持続性もないのです。だからこそ、積立という仕組みを活用していきましょう。
「長期」「分散」「積立」の概念に沿う不動産投資
長期・分散・積立という3つのポイントを押さえたうえで、投資初心者にもオススメの投資先といえば、やはり不動産投資でしょう。とくに複数の区分マンションに投資するのであれば、長期間にわたって分散投資ができます。さらにはローン返済により残債が減ることで、「純資産」が蓄積されるという積立効果も得られます。これから投資をはじめようと考えている方は、ぜひ、区分マンション投資に着目してみてはいかがでしょうか。
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