「貯蓄から投資へ」「貯蓄から資産形成へ」という言葉を聞く機会が増えています。日本銀行の金融政策の影響で低金利時代を迎えている現在、「お金を預貯金に眠らせておくだけではもったいない」という風潮になってきました。若年層の間では年金に対する不安も囁かれており、将来の備えとして今のうちからお金に積極的に働いてもらう必要が出てきたといえます。
ここでは資産運用をはじめるための資金作りについて、その背景や実際にお金が貯まる人の習慣・特徴について述べていきます。
(本記事は2017/09/01配信のものを2020/05/21に更新しております)
日本の年金制度は、今の現役世代から集めた掛け金を、今の年金受給世代に渡す仕組みになっています。ところが、今の日本では少子高齢化が急速に進んでいることから、現役世代が減りつつあります。その結果、年金生活者を支えることが難しくなることが予測されています。
現役世代にとって、老後の生活費を年金だけに頼るのは、ますます難しくなるでしょう。老後の生活を心配する多くの人が、年金や保険が十分ではないことに大きな不安を感じています。
低金利時代で貯金だけではお金が増えない、年金にも頼れそうにない時代です。しかし、そんな時代でも、人生を歩んでいけば、結婚、子どもの誕生、住宅の購入、教育費、老後……さまざまなイベントが待ち構えており、そのたびにお金がかかります。
このような時代だからこそ、豊かな人生を送るために、一人ひとりが「自分の資産とどう向き合うのか」を考えることが必要になってきています。
そこで、「資産運用をはじめよう!」と第一歩を踏み出したいところですが、まずは元手となる「原資」が必要となります。資産運用をはじめるために必ずしもまとまった「原資」がないと始められないということもありませんが、まずは資金作りとして、原資100万円を貯めることを目標にしてみてはいかがでしょうか。
資産運用をはじめる前に、まずは手持ちの資金を、「すぐにでも使う可能性のあるお金」、「数年後には使うことが決まっているお金」、「当面使う予定のないお金」の3つに分類するところから始めましょう。
資産運用をするにあたり、当面使う予定のない余裕資金を運用に回すのが大切なポイントです。目標とする期間や毎月の貯金額については個人差があると思います。まずは毎月の家計の中から余剰資金を作り出すコツを紹介します。
お金が貯まらない人ほど、小さな額のお金を軽視する傾向があるようです。金額が少ないためについ払ってしまったが、あとでよく考えてみると、特に必要だったわけではない支出がたびたびあると、それらが積み上がって結構な金額になっていることが多いのです。小さなお金を軽視せず、大切にしましょう。
健康や体型に気を配っている人は、栄養のバランスを考え外食頻度が低く、食後のデザートなどをコンビニで衝動買いをしてしまうことも少ない傾向があるようです。また、食生活によって健康が維持されていれば病気にかかりにくく、医療も少なくすむでしょう。
インターネットアンケートやモニターで商品券などがもらえる「プチ稼ぎ」や、ポイントを上手に貯めて利用しましょう。それらを利用して日用品などを購入すれば、その分支出は抑えられます。
財布の中に不要なレシートやポイントカードなどが無造作に入っていて、財布がパンパンになっている人をよく見かけます。そのような状態だと、入っている金額が把握できなかったり、ついつい不要なカードを抵抗なく作ってしまったりする可能性が高くなります。
もし財布がそのような状態になっていたら、まずは中身を全部出して必要なものとそうでないものに分けましょう。
家計簿をつけることは、習慣になるまでは、つい忘れてしまったり面倒になったりすることもあります。少し頑張って3ヵ月続けてみましょう。そして、1ヵ月ごとに収支を見直し、それほど必要ではなかったと思う支出をピックアップし、次の月に意識して過ごすようにしましょう。
3ヵ月経つころには習慣となり、さらに節約したことにより余剰資金が生まれる楽しさを感じ始めることでしょう。インターネットで気軽に取り組める「家計簿アプリ」も注目されています。
上手に資金を貯めれば、それを資産運用にまわすことができます。まずは第一歩として、お金が貯まる生活習慣を身につけることで、資産運用に向けた資金作りを達成しましょう。
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