資産運用の株式・FX・投資信託、仕組みやメリット・デメリット

(写真= yaasa_Shutterstock.com)
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資産運用をはじめるにあたり様々な投資対象がある中で、まずは最もオーソドックスであると言える金融商品の種類やその特徴を知る必要があります。ここでは代表的な金融商品である株式・FX・投資信託、それぞれの仕組みを中心に解説します。

(本記事は2017/09/07配信のものを2021/01/22に更新しております)

▼目次

  1. 株式投資の仕組み
  2. FXの仕組み
  3. 投資信託の仕組み
  4. 自分に合った納得のいく資産運用を見つけよう

1. 株式投資の仕組み

株式投資とは一般に証券取引所に上場している会社の株式を売買することです。日本で最も売買が活発な東京証券取引所の場合、取引時間は平日の9時~11時30分(前場)と、12時30分~15時まで(後場)となっています。そして、取引をするには証券会社で口座を作る必要があります。以下が、株を購入するまでの主な流れです。

  1. 証券会社に口座を開く
  2. 口座が開設されたらお金を振り込む
  3. 投資する会社を選定する
  4. 購入株式数(購入金額)を決定する
  5. 注文を出す

なお、注文を出す際には、株価がいくらでもいいから購入するという「成行注文」と、購入価格を自分で決められる「指値注文」があります。どちらがおすすめというものではなく、投資家それぞれの考え方や銘柄の特徴、売買をするタイミングなどによって決定していきます。

また選択肢として、日本企業が主に取引できる日本の証券取引所だけでなく、世界に目を向けるならば米国企業なら米国というように英国・ドイツ・フランス・韓国・香港(中国)・台湾など、海外市場も視野に入れておくべきでしょう。

1-1. 株式投資のメリット

株式投資のメリットは、株式を購入した会社の業績が好調であれば、配当金や株主優待による「インカムゲイン」が期待できることです。会社の業績が好調であれば株価も上昇していく傾向が強いため、値上がりしたタイミングで売却することで、キャピタルゲイン(売却益)を得ることができます。

1-2. 株式投資のリスク・デメリット

一方、株式投資のリスク・デメリットとしては、株価変動、業績の悪化、上場廃止、倒産リスクなどが挙げられます。値下がりリスクを回避し、適切なタイミングで売買するには、ニュースや企業が定期的に発表する「有価証券報告書」などをチェックし、投資先の業績の動きを予測することが不可欠となります。

2. FXの仕組み

FXとは、外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)の略で、ドルやユーロなどの外国通貨(為替)を売買することで得られる、為替差益を目的とした金融商品です。

2-1. FXのメリット

FXのメリットは、外貨預金とは異なり、売買する外貨相当の日本円を用意する必要がない点です。レバレッジ(てこの原理)を利用し、少額の資金(証拠金)で大きな取引を行うことができます。現在では、最大25倍のレバレッジをかけることができます。

また、FXで得ることのできる利益の一つにスワップポイント(2通貨の金利差)があります。通貨間の金利差が大きいほど、スワップポイントも高いということになります。

世界中の主要都市にインターバンク市場が存在しているため、株式市場のように取引時間に制限がなく、土日を除いて24時間取引が可能であることもFX特有の魅力です。

2-2. FXのデメリット・リスク

一方で、FXのデメリット・リスクとしては、価格変動の振れ幅の大きさが挙げられます。為替は24時間変動し、想定とは異なる値動きをすることがあります。また、レバレッジのかけ方によっては少しのマーケット変動で大きな含み損を抱える可能性があります。含み損の大きさ次第では、追加証拠金を支払う可能性が出てきます。投資の中でも、極めてハイリスクな金融商品と認識しておくべきでしょう。

3. 投資信託の仕組み

投資信託とは、運用のプロが投資家から集めた資金で株式や債券など複数の銘柄に分散投資・運用を行い、その運用成果が投資家それぞれの投資した額に応じて分配される仕組みの金融商品です。投資対象は、上述の株式投資同様に日本のものもあれば海外のものもあります。

3-1. インデックスファンドとアクティブファンド

運用スタイルとしては主に、インデックス運用(市場の指数に連動することを目指すインデックスファンド)とアクティブ運用(ベンチマークにした市場の指数を上回る利益を目指すアクティブファンド)があります。

インデックスファンドは、ある指数(インデックス)に連動した動きをする投資信託のことです。また、指数とはたくさんの個別銘柄の値動きを平均化し数値化したものです。代表的な指数としては日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などがあります。

アクティブファンドとは、運用の専門家が銘柄及び投資割合を決定し、指定した市場の指数を上回る利益を目指すものです。そのため運用コストが掛かる分、インデックスファンドと比較して手数料は高くなるのが一般的です。

3-2. 投資信託のメリット

投資信託のメリットとしては、個別銘柄株式などと比べて少額から購入・解約ができることです。最近では100円から投資信託を購入することができる証券会社も出てきています。また、投資信託は複数の銘柄で構成されているため、リスクが分散できる仕組みになっています。

3-3. 投資信託のデメリット・リスク

一方デメリットとしては、さまざまな手数料が発生することです。手数料には「購入時手数料」「運用管理費用」「信託財産留保額」などがあります。投資信託を購入する際には、これらの手数料がどのくらいかかるのかチェックしておきましょう。一方で、ノーロード投資信託といって購入時手数料が無料のものも数多くあります。

また、リスクとして、投資信託は、組み入れた銘柄の値動きにより基準価額が変動しますので、当然ですが投資元本を割り込む恐れがあります。投資対象が海外の株式や債券の場合は、外国為替レートが変動することによっても影響を受けます。

4. 自分に合った納得のいく資産運用を見つけよう

株式投資、FX、投資信託について見てきました。他にも様々な投資方法があるので、自分にあった投資方法を探してみましょう。投資に関する情報は色々なところに溢れています。冷静に見極め、専門家の意見などを参考にしながら納得のいく投資を行うよう心がけることが大切だといえるでしょう。

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